時代を超えて愛され続ける名作チェア
発売から40年以上、アルフレックスを代表する製品のひとつのNT（エヌティー）チェア。これまでに通算5万脚以上が生産され、2009年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞し、 多くの人々に長く愛され続ける実績が高く評価されています。
NT
デザイナー: Motomi Kawakami（川上元美）
NT（エヌティー）
1977年の発表以来、多くの方々に長くご愛用いただいている、木と革のもつ特性を十二分に生かしたチェアです。
成型合板で作られたフレームは、頑強な構造でありながら、身体になじむしなやかな曲線を描き、さらに革の編み込みが良好なクッション性を与えています。革テープを締め直すことで快適な座り心地が回復する、高いメンテナンス性も魅力です。
2009年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞。
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■サイズ
W.56 D.56.2 H.77.7 SH.43.5 AH.62（cm）
■材質・カラー
《フレーム》
オーク材 ウレタン塗装仕上げ6色
（ホワイトオーク、ダークグレーオーク、グレーオーク、ネロオーク、ブラックウォールナット、ダークウォールナット）
《革テープ》
ツヤ有 革 4色（白、茶、濃茶、黒）
※革テープの茶、濃茶、白の裏は無塗装、黒のみ黒色塗装です。
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※図面はNT SLIM
研ぎ澄まされた 「木と革」だけの構造
デザイナーの川上元美氏が行き着いたのは、成型合板の堅牢なフレームに革テープを編み、 その弾力だけに座らせるというシンプルを極めた発想。革テープは熟練の家具職人による手作業でひとつひとつ編み込まれています。
末長く愛用するためのメンテナンス
愛着のあるものと長く暮らす心地よさをお届けしたいという考えから、アルフレックスでは家具選びと同じくらい、ご購入後のメンテナンスを重視しています。NTチェアも革テープの締め直しや張り替え、木部の再塗装などのメンテナンスメニューをご用意し、30年、40年と長くご愛用くださるお客様も多くいらっしゃいます。
開発エピソード
1970年代当時、リビングアイテムを中心に展開していた アルフレックスにとって、ダイニング領域への拡大は大きな課題でした。そこで白羽の矢が立ったのは、アルフレックスジャパンの創業者保科正とイタリア修行時代から親交のあった川上元美氏。
「アルフレックスのダイニングシーンを牽引する、魅力あるチェアを作りたい。」 開発チームの強い想いを原動力に、川上氏との共同プロジェクトがスタート。
1/1で描かれる川上元美氏の設計図面には、積層成型の限界を熟知したフレームラインや、テープの絶妙な配分までもが、ミリ単位を超える緻密さで描かれていました。
従来の「殻」を破るエポックメーキングな製品となることを予感させたこのチェアは、当初「NUT(くるみ)」と命名。 しかし発売直前、他社で同名の商標が登録されていることが発覚し、急遽名前を変更。
販促物もすべて作り直すという、紆余曲折の船出となりました。 記号のような名を持つロングセラーチェア「NT」は、こうして誕生したのです。